以前勤めていた会社の社外清掃の日の朝、海岸沿いの路上に社員が群れていた。
そこに行ってみると靴箱のフタに生まれたばっかりのヘソの尾も切れていない状態で小さな生物が5つ並べて置き去りにしてあった。まぎれもなく捨て猫である。そのまま会社に連れ戻り、女子ロッカー室にかくまった。5匹とも生きていた。。。それからはもう大変!なんせ子猫なんか育てたこともない。昔から猫は飼っていた。でもこんなに小さなのは初めてだ。
拾ったその日、どうしたものか迷いに迷って同僚と一緒に近くの獣医さんのところに持っていった。獣医さんに飼い方は教わった。でも当然引き取ってくれるはずはなかった。。 『飼えないのなら処分するしかないですね』。。。と言われた。『そんな...冷たい。。。』 でも獣医さんにしてみれば当たり前の答え。(動物を家族に向かい入れるにはそれなりの覚悟が必要なのだ。私は自分を試されたような気持ちになったことを覚えている。。)
とりあえず、会社に持ち帰った。5匹の子猫。。。。。。5匹である。。。。 私には引き取る覚悟はまだなかった。『ともかく育てよう!それから今後のことを考えよう。』子猫の育児の始まりである。女子ロッカー室は育児室と化した。粉ミルクも買ってきた。トイレットペーパーも大量に持ち込んだ。仕事中にも関わらず、皆交互に食事やおしっこやウンチのお世話をしてくれた。社員のみんなが優しかった。(こんな会社、めったにない。)
夜には猫好きの社員が交代で家に持ち帰った。そして、翌日には子猫たちと一緒にご出勤。。しものお世話も手馴れたもの。。みんなが猫ママ、猫パパとして頑張った。
数週間たった頃、子猫の目が開いた。どうしようもなく愛くるしかった。そろそろ里親探しを考えなきゃと皆で話し合ってた時、社員の2人が名乗りでてくれた。一人は私の先輩で彼女の親戚が2匹引き取ってくれるという。もう1匹は総務課の暴れん坊の男性社員。
残り2匹。この子たちは私がママになることを決めた。なんといっても最初に手を出したのは私である。やっぱりケジメはつけねば!っと、これが私のその時のいつわらざる気持ちである。こういうわけで1Kの狭いお部屋が彼女たちのお城となった。
その2匹がカンちゃんとクロちゃん。彼女たちと暮らして9年目。みんなの愛情でとてつもなく大きくなりました。どんなにおデブになってもいつまでも私の宝物です。 |